Seikou Ito ~Since1975~

NPO法人自分文化-安住村

私たちが目指すもの
 
将来の不安を解消するためのプロジェクトです
本来、医療者は病人や老人、障害者(児)や悩み苦しんでいる人等弱者の味方です。 しかし、当の医療者が弱者の仲間入りをしているというのが現実です。 それは自分の将来に希望や夢が持てず、子供の未来に不安を持ち、両親の老後に不安を抱えているからです。 そんな問題は放置しておいても解決されません。
積極的に行動を起こさなければ、ただ落ち込み沈んでいくだけです。 だからこそ医療者として何が出来るかを考えた時、ひとつの活動が出てきたのです。 それがNPO活動としての「自分文化ー安住村」構想です。

医療者自身もさまざまな問題を抱えています。両親の問題、障害を持った子の問題、そして自分自身の問題です。

一人ひとりの力は小さくても、多くの人たちがネットワークすれば、新しい方向を見つけ出すことができるはずです。 私たち生-システム研究会は、そんな人と人とが繋がり、一人ひとりが本当に幸せな生き方を見つけ出せるよう活動しています。 生-システム研究会のすべての活動が、「誰もが自分らしく生きられるために」ということからスタートしています。 そして、そんなふうに生きたいという者同士で力を合わせて新しい空間を創っていきたいと考えています。

病気や症状に対する不安は、今の社会、自分の将来を考えることでさらに強調されます。そしてそんな状態の中で、今の医療は成り立っています。 将来に希望や夢があり、やりがいのある仕事や生き方ができるのであれば捉え方も変わります。

「自分研究」を始めると、病気や症状との付き合い方が分かるようになり、病気、症状に対する不安がなくなってきます。 それは自分を知ることで、自分に繋がっているもの、地球、宇宙のさまざまな法則が分かってきて、物事の本質が見えてくるからです。 本質のままの自分らしさで生きていくことができれば、人は不安や不幸を感じることがなくなります。

病気や症状を不幸だと考えるのは、現代社会における競争主義、経済主義の価値観にはまり込んでいるからです。 それらの価値観から一歩抜け出してみれば、「生きている限り、病気や症状が起こるのは当たり前で自然なこと」です。 自分の心や体ともっと上手にコミュニケーションする必要があり、自分の存在の価値をしっかりと受け止めることが大切です。

そんなことに気付くと、今度は「本当に大切なこと」は何なのかを考えることができるようになります。 そしてそれは「限られた時間を精一杯自分らしく納得して生きること」だと分かってくるのです。

「自分研究」をする中で、個々の存在は多くの人や物、空間と繋がっているということが実感できるようになります。 すると、自分を認め、相手を認め、誰もが自分らしく生きられることこそが一番大切なことだと理解できるようになるのです。

そんなふうに自分のことや、相手のことを考えられるようになった同志で、心から安心して暮らせる空間「安住村」を作っていこうと考えています。 それは、家族を、仲間を、自然を愛し、たくさんの人と信頼しあい、繋がって生きていけるコミュニティです。

老人も、子供も、障害を持った人も、難病の人も、みんな自分の仲間です。 それぞれがお互いを認め合い、協力しあい、ケアが必要な人へは手を差し伸べ、子供たちは持って生まれた「自分の波長」を伸ばしながら育つ。 土を耕し、無肥料、無農薬で作物を育て、収穫し、生活に必要な物は自分たちで作る。できる限り、化学物質を避ける。 そんなコミュニティ「自分文化―安住村」を共に創っていきませんか?